民間企業でも義務化!Webアクセシビリティとは?
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時々耳にする「webアクセシビリティ」。これってなんなの?
Webアクセシビリティとは、簡単に言うと「誰もが平等に情報を受け取ったり、利用したりできるようにするためのしくみ」です。
例えば、心身に障がいのある方、ご高齢な方。このような方にとっては、ウェブサイトを閲覧・利用することが困難な場合があります。
そんな障壁を取り除くためのしくみが「Webアクセシビリティ」です。
ユーザビリティやユニバーサルデザインとは違うの?
ユーザビリティが「使いやすさ」や「満足度」を意識したものであるのに対し、アクセシビリティは「アクセスのしやすさ」……つまり情報の受け渡しを容易にするしくみ、といえます。
ユニバーサルデザインも「使いやすさ」や「公平性」を意味する言葉ですが、ユーザビリティやwebアクセシビリティの上位にある、すべての製品が実現させるべき「思想」といった方がいいでしょう。
「Webアクセシビリティ対応」ってどういうこと?
ユーザビリティやユニバーサルデザインには具体的な基準はありませんが、Webアクセシビリティには明確な基準があり、JISにより規格化されています。
まず、日本においては2004年に最初の規格が制定され、その後2010年、2016年と、時代の移り変わりや技術の発展とともに更新されています。ここで制定されている項目を一つ一つクリアしていくことで、規格に準ずることができます。基準にはA、AA、AAAと3つのレベルがあります。
具体的にどんな施策をするの?
簡単にご説明すると、次のような施策があります。
視覚障がいのある方でも、情報を受け取ったり利用したりできるようにする
- 文字を大きくする。
- 色覚障がいのある方でも判別ができる色の組み合わせを使う。
- 図や写真に代替テキストを準備する。
- ウェブサイトを見ることができない方でも内容が分かるよう、音声読み上げソフトに対応する。
聴覚障がいのある方でも、情報を受け取ったり利用したりできるようにする
- 動画に字幕をつける。
- 音声では理解しにくい方も情報を受け取れるよう、テキストでの書き起こしをする。
運動障がいのある方でも、情報を受け取ったり利用したりできるようにする
- マウスをクリックしにくい方でも操作できるよう、キーボードでの操作を容易にする。
- ボタンがうまくクリックできない(スマホでタップしにくい)方でも誤クリックを防げるよう、ボタンを大きくしたりボタン同士の間隔を広く持たせる。
民間企業でもWebアクセシビリティが義務化されるって、本当?
本当です。
自治体などは先んじて義務化されていましたが、2021年に障害者差別解消法が改正されたため、公布日から3年以内に民間企業でも「努力義務」から「義務」とされることとなりました。
急にそんなことを言われても困る……という企業様。
そんな時は、Webアクセシビリティ対応に実績がある当社にぜひご相談ください。当社スタッフが張り切って対応させていただきます。