ブログとインスタグラムの違いは?効果的な使い分け方もご紹介
2017年のユーキャン新語・流行語大賞に選ばれた「インスタ映え」という言葉。
インスタグラムを普段使われない方は、今でもそのようなイメージが強いかもしれません。しかしもはや「インスタグラム=映え」は過去の話だと感じます。
綺麗な写真も依然人気はありますが、現在ではそれだけでなく、まるでブログのような情報発信系の人気投稿が多くなっています。
しかし一方で、インスタグラムとブログには、情報の届きやすさやユーザー層といった様々な違いがあります。
今回の記事ではブログとインスタの違いや、それぞれの特長を活かした使い分け方について解説します。

CONTENTS
インスタグラムのブログ化?
インスタグラムの情報発信系投稿の具体例として、たとえば「横浜のデートスポット●選」「節約術」「おすすめの化粧品」などが挙げられます。
インスタグラムはアルゴリズム上、滞在時間の長いアカウントが拡散されやすくなっており、それが情報発信系投稿の増加の要因のひとつとなっているようです。
情報発信系アカウントは、画像メインのSNSであるというインスタグラムの特性を活かし、画像内に文字や図表を入れたり、動画を使ったりして情報を分かりやすく発信しています。
豊富な情報の溢れるアカウントは、もはやブログのようです。
一方で当社のように、ブログで情報発信をしている会社や個人の方もいます。
ブログとインスタグラムにはどのような違いがあるのでしょうか?どのように使い分ければ良いのでしょうか?
ブログとインスタグラムの違い
ブログとインスタグラムの違いを、メディア形式や利用シーンなど様々な視点からご紹介します。
SNS(インスタグラム)はフロー型、ブログはストック型
インスタグラムなどのSNSは「フロー型」メディア、ブログは「ストック型」メディアと呼ばれており、情報の届きやすさに違いがあります。
SNS(インスタグラム)は、最新情報が見てもらいやすい
「フロー型」は英語の「flow」から来ており、絶え間なく流れ続ける性質を意味しています。
その言葉の通り、SNSは最新の投稿がユーザーに届きやすい反面、古い情報はどんどん流れて行ってしまい、閲覧されづらくなってしまうという特徴があります。
インスタグラム上で新しい投稿をすると、フォロワーのフィードに表示されます。
もちろん情報を手間なく大勢に拡散できるわけではなく、継続的に投稿を行うなど、フォロワーを増やすための取り組みは必要です。
しかし、ブログのようなSEO対策(自分のWebページを、Googleなどでの検索結果で上位表示させるための施策)を行う必要はありません。
しかし一方で、インスタグラムの投稿は古くなってしまうと、たとえ有益な投稿であっても閲覧されづらくなってしまいます。
ブログは、公開日が古くてもアクセスされる
一方で、ブログは「ストック型」のメディアと言われており、公開日が古くても、有益な情報ならアクセスされるという特長があります。
ブログ記事を作りこんで検索結果上位に入れることができれば、検索順位が落ちない限り、ユーザーに継続的にアクセスしてもらうことが可能です。
検索順位が下がってしまったとしても、記事の加筆修正により再び訪問者数を増やせる場合もあります。
その一方で「投稿しただけではなかなかユーザーに届かない」というデメリットがあります。
投稿を見てもらうには、SEO対策を行って検索結果上位に入れたり、メルマガやSNSでユーザーに告知したりする必要があります。
SEO対策では「情報の質と量」も重要なポイントのため、ブログ記事内に情報をしっかりと詳しく掲載する必要があります。そのため執筆が大変だと感じる方も多いかもしれません。
SEO対策について、具体的に知りたい方は下のリンクもご覧ください。
インスタグラムは画像や動画中心、ブログは文章中心
インスタグラムは画像や動画が中心のSNSです。
たとえば「節約術」や「おすすめ観光スポット」といった情報発信を行う際も、画像の中に文章を入れ込んだり、動画の中にテロップを入れたりして手軽に読めるようにするのが一般的です。
インスタグラムの投稿イメージ

一方、ブログにも画像や動画を入れ込むことができますが、基本的には文章中心となります。
文章で説明した上で、より伝わりやすくするために必要に応じて画像や動画を活用するのが、SEO面でもベストです。
ブログの投稿イメージ

利用シーンの違い
インスタグラムの利用者は、平日では19~22時がピークとなっており、18時以降や12時~13時、7時~8時も多くなっています。仕事や学校からの帰宅後のほか、朝出かける前・通勤中・お昼休みといった隙間時間に見ている傾向が分かります。
このような調査結果から、インスタグラムはプライベートでの情報収集を行っている方や、「何か面白い情報はないかな」と空き時間に見ている方が多いことが分かります。
下の図は、アプリ分析サービス「App Ape」が推計した、インスタグラムの2024年3月の時間帯別推定アクティブ率です。

一方Googleなどの検索エンジンでは、ユーザーは特定のキーワードを入力して検索し、能動的に情報収集を行います。
利用シーンは、プライベートからビジネスでの情報収集まで、検索キーワードによって異なります。
ブログのSEO対策を行い、検索結果上位に表示させることができれば、たとえば「Excelでの平均値の出し方を調べている人」「横浜駅近くで結婚式場を探している人」など、積極的に情報収集をしているユーザーに記事を見てもらうことができます。
インスタグラムとブログの使い分け方
インスタとブログそれぞれの強みを活かし、上手く使い分けるポイントをご紹介します。
お手軽情報はInstagram、詳しい情報はブログで発信
インスタグラムの特長は、SNSならではのお手軽さ。
ユーザーは能動的に検索しなくても、興味のある情報を簡単に見つけることができ、利用シーンも隙間時間が中心となっています。
一方でGoogleなどの検索エンジンでは、ユーザーは自ら検索し、能動的に情報収集を行います。
このような利用シーンの違いから、隙間時間にお手軽に読めるコンテンツや最新情報はインスタグラム、能動的に情報収集している層に向けて詳しい情報を発信するならブログ、という使い分けがおすすめです。
まずはインスタグラムでユーザーの興味を惹き、「詳しくはWebサイトで」とストーリーズやプロフィールのリンクから誘導するのも効果的です。
サイトのSEO対策をしたいならブログ。SNSで間接的な効果も
ブログと同ドメインでサイトを運営していてSEO効果を狙いたい場合は、ブログで情報発信することをおすすめします。
SEO対策を行う上で「サイト内のコンテンツの質と量」は重要なポイントです。
業務に関する情報をブログで継続的に発信することで、コンテンツを充実させていくことができます。
ブログと本体サイトが同じドメインであれば、サイト自体のSEO効果につながります。
また、外部サイトからの被リンクが多いドメインはSEO上有利になります。そのため、他のサイトの所有者がブログ記事を読んで気に入り、自分のサイトからリンクを貼ってくれれば、さらにSEO効果を得られます。
一方、SNS上で自社サイトへのリンクが貼られても、SEO上は「被リンク」として扱われない仕組みとなっており効果はありません。
しかし「SNSを運用してもSEOに意味がない」わけではありません。
SNS上での、自社や自社サイトに関する好意的な口コミはSEO効果につながります。またSNSがきっかけで自社サイトの訪問者が増えれば、結果的に他のサイトからの被リンクも増える可能性があります。
以上の理由から、SNSによって認知度が上がれば、間接的にSEO効果につながることは充分考えられます。
SEOを重視したい場合は、直接的な効果の得られるブログがおすすめですが、あわせてSNS運用による間接的な効果も狙っていけるとベストです。
まとめ
ブログとインスタグラムの違いや使い分けについてご紹介しました。
インスタグラムではお役立ち情報の発信の他にも、様々な活用方法が見受けられます。
例えばインスタグラムで商品の写真をカタログのように見せてホームページに誘導した後、ホームページ上で詳細を発信し、購入を促しているお店などもあります。
それぞれの媒体の特性を活かし、うまく使い分けたいですね!
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