校正の書き方や流れ
「校正」とは、印刷物などの字句や内容、体裁や、色彩について印刷工程前にあらかじめ修正することです。文字ばかりでなく、デザインやイラスト、写真なども確認します。
この記事では校正の流れや、どのように修正指示を書けば良いのかをご紹介します。
校正の流れ
デザインを作成しましたら、まず初回の校正【初校】をご提出します。お客様に修正点やご意見をいただき、それを元に再度校正をお出しします。2回目の校正を【2校】、以降【3校、4校】と呼びます。
校了と責了
校正が終了した場合、【校了】となり次の工程へ進みます。また、簡単な修正を制作側の責任校正で終了する場合は【責了】と言います。
色校正
発色の確認を行う「色校正(色校)」をお出しすることもあります。本番印刷と同じ機械・紙で色校正をお出しすることもありますし、本機色校正よりも安価に、簡易色校正専用機で出力した「簡易色校正」をお出しすることもあります。
校正の書き方
校正に修正指示を入れる際の書き方をご紹介します。
校正記号とは?
校正紙に赤字で修正指示を書き入れる際、「校正記号」と呼ばれる独特の様式があります。
お客様の方で修正指示をご記入いただく場合は、様式通りでなくてもご指示の内容が分かれば問題ありませんが、校正記号を使った方がご指示が書きやすいかもしれません。以下の例を参考になさってください。
校正記号の例
よく使われる校正記号をご紹介します。
文字や記号を別のものに変える
変更の範囲が分かるように示してから、修正後の文字を書く。
字間に文字や記号を追加する
文字を取り去って、取った後の間を詰める
「トルツメ」もしくは「トル」。
文字を取り去り、その後は詰めずにそのまま間隔を開けておく
「トルママ」もしくは「トルアキ」。
一度書いた修正指示を取り消す
修正指示の上に赤線を書いて取り消した後、「イキ」と記載。
段落を変える
デザインの修正指示
デザインに関する修正は、具体的なご指示が難しい場合もあるかと思います。「ここをもっと目立たせたい」などと目的をお伝えいただいたり、担当者へご相談いただいたりするのでも大丈夫です。
まとめ
このような校正を終えて印刷にかかることを、「校了」と言います。
細心の注意を払いながら、校了に向け校正紙と戦う!印刷において、ある意味一番大切な工程と言っても過言ではありません。