ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違いって?正しい方法で検索順位を向上させよう!
SEO(検索エンジン最適化)とは、自分のWebサイトを検索エンジンで上位に表示させるためのさまざまな施策の総称です。
多くの企業や個人が、ユーザーにサイトを訪れてもらうためにSEO対策を行っています。
しかしSEO対策の中には、避けるべき不正な手法も存在します。
不正なSEO対策を行ってしまうと、ペナルティの対象となり、サイトの検索順位が下がってしまったり、検索結果に出てこなくなってしまったりする可能性があります。
今回の記事では、不正な「ブラックハットSEO」と正攻法の「ホワイトハットSEO」について詳しく解説します。

CONTENTS
SEOの基本的な仕組み
まず、SEOの基本的な仕組みをご説明します。
検索順位を決めるために、Googleなどの検索エンジンのクローラーが、日々インターネット上の情報を巡回して内容を分析・評価しています。
この評価の結果をもとに、検索結果の順位が決められているのです。
SEO対策では、サイトの評価を上げるための施策を行うことで、検索順位の向上を目指します。
SEOの評価基準
検索順位は、主に以下のような要素で決定されています。
- コンテンツの質と量、独自性:ユーザーの検索意図に応え、価値のある情報を提供しているか。
- 被リンクの数と質:他のサイトからの信頼できるリンクが多いほど、評価は高まる。
- ユーザビリティ:ページの表示速度が速いかどうか、スマホ対応しているかどうか、ページ構成が整理されているかなど。
- 技術的な最適化:HTMLの構造、メタ情報、SSL化(https化)など。
これらを適切に整備し、検索エンジンに「ユーザーに役立つサイトだ」と認識してもらうのがSEOの基本です。
ブラックハットSEOとは?
ブラックハットSEOとは「検索エンジンを騙すことを狙った不正な手法」をいいます。
Webサイトの価値を正攻法で高めるのではなく、検索エンジンのアルゴリズムの裏をかいて検索順位を引き上げようとする行為です。
ブラックハットSEOを行ってしまうと、ペナルティを受けて検索順位が下がってしまうリスクがあるほか、特に悪質な場合は、サイトが検索結果から完全に排除されてしまう可能性もあります。
なぜ「ブラックハット」と呼ばれるの?
昔の西部劇で、悪役が黒い帽子をかぶっていたことが由来となっているそうです。
逆に、正義のヒーローは白い帽子をかぶっていたことから、正攻法でのSEO対策は「ホワイトハットSEO」と呼ばれています。
ブラックハットSEOの具体例
被リンクの購入や自作自演
他のサイトから自分のサイトへ向けて貼られたリンクを、「被リンク」といいます。
自然に貼られた被リンクは、サイトのSEO評価を高めます。しかし不正な方法で被リンクを集めてしまうと、ペナルティの対象となります。
「被リンクの購入」とは、リンク売買サイトなどの外部のサイトにお金を払い、自社サイトへのリンクを貼ってもらう行為をいいます。
「被リンクの自作自演」とは、被リンクを得る目的で多くのサイトを作り、リンクを貼り合うことをいいます。
ただし「自分のサイト同士でリンクを貼り合ってはいけない」というわけではありません。
例えばコーポレートサイトや採用サイトなどサイトを複数所有しており、「コーポレートサイトはこちらへ」といったように自然にリンクを貼り合うことは問題ありません。
SEOを目的としたサイトの量産や、不自然なリンクの貼り合いは違反行為となります。
隠しテキスト
「隠しテキスト」とは例えば、白い背景に白い文字でテキストを入れるなど、検索エンジンにだけ見える方法でキーワードを埋め込む方法です。
この手法も規約違反であり、発覚すればペナルティの対象となります。
また、かつては「メタキーワード」というタグを用いたブラックハットSEOも見られました。
「メタキーワード」は以前は、ページ内の重要なキーワードを検索エンジンに伝える役割を持っていました。しかしこれを悪用して、ページの内容と関係のないキーワードを大量に詰め込む不正行為が見られました。
しかし現在では検索エンジンが進化し、メタキーワードが無くてもページの内容を理解できるようになったことから、メタキーワード自体がSEOに無意味となっています。
ホワイトハットSEOとは?
不正行為で検索順位を上げようとするブラックハットSEO。それとは逆に、正攻法で検索順位を上げることを「ホワイトハットSEO」といいます。
ユーザーにとって価値のあるサイトを作りながら、検索エンジンからの評価も高めることを目指します。
高品質なコンテンツの作成
検索者の求めている情報を、充分に・分かりやすく伝えるコンテンツを作成します。専門家ならではの知識(信頼性)や、自分ならではの意見・独自の調査結果(独自性)なども、コンテンツの質も高めるポイントです。
内部最適化
適切なページタイトルや見出し、メタディスクリプション(検索結果に表示される、ページの説明文)を設定しましょう。
タイトルや見出しには、キーワードを入れ込むとSEOに効果的です。キーワードは無理やり詰め込むとペナルティの対象となる可能性がありますので、無理のない範囲内で入れ込むようにしましょう。
質の高い被リンクの獲得
自然な被リンクを得るために、ブログ等を活用して有益なコンテンツを発信していきましょう。
またSNSから貼られたリンクにはSEO効果はありませんが、SNSを活用してサイトの訪問者を増やせれば、結果的に他のサイトからの被リンクを獲得できる可能性があります。
SNS上での良い口コミもSEO効果につながりますので、SNSも積極的に活用しましょう。
技術的な最適化
サイトのスピード改善、モバイルフレンドリー化、SSL対応などが挙げられます。
お使いのサイトがスマホ対応できていない場合や、URLが「https」ではなく「http」から始まっている場合、速度が遅いと感じる場合は、ぜひお気軽に当社にご相談ください。
なぜホワイトハットSEOをすることが大切なの?
検索エンジンは広告収入を得ることを目的に運用されています。そのため、より多くの人に検索エンジンを使ってもらいたいと考えています。ユーザーにとって不便な検索エンジンになってしまうと、利用者が減り、広告収入も減ってしまいます。
検索エンジンは、アルゴリズムを繰り返しアップデートし、ブラックハットSEOを阻止しようとしています。ブラックハットSEOを行った場合、短期的には検索順位が上がる可能性はありますが、いずれペナルティを受けてしまうリスクは高いです。
一方で、正攻法のホワイトハットSEOは時間はかかるものの、次第に評価が高まり、持続的に安定した集客が見込めます。
まとめ
- ブラックハットSEOは不正な方法でランキングを上げようとする行為で、ペナルティを受けるリスクがある。
- ホワイトハットSEOは、ユーザーにとって価値あるコンテンツを作ったり、技術的な最適化を行ったりすることで順位向上を目指す正攻法。
SEOには様々なテクニックはありますが、その根本には「ユーザー想い」であることが必要です。
検索エンジン対策を行うだけでなく、ユーザーにとっても有益で使いやすいサイト作りをこれからも心掛けていきたいと思います。
