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被リンクとは?SEO効果を高める、質の高い被リンクの増やし方を解説

「被リンクって何?」この記事では、そんな疑問をお持ちの方に向けて、ウェブサイトをGoogle検索でより上位に表示させるためのポイントをご紹介します。
被リンクの基礎知識から、Googleに評価される「質の高い被リンク」の条件、被リンクを効果的に獲得する方法、避けるべき不正行為やそのリスクについてなど、幅広くまとめました!

被リンクは、サイトの信頼性と権威性を高めてSEO効果を得るためにとても大切です。正しい知識を身につけて、ぜひサイト運営に役立ててみてください。

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1. 被リンクとは?SEOにおける重要性

ウェブサイトを運営する上で、検索エンジンでの上位表示を目指す「SEO(検索エンジン最適化)」は重要な施策です。そのSEOで、大切な要素の一つが「被リンク」です。

被リンクとは、他のウェブサイトから、自分のサイトへ向けて貼られたリンクのことをいいます。
インターネット上には無数のウェブサイトがあり、リンクで繋がり合うことで情報のネットワークが作られています。
被リンクは、このネットワークの中で自分のサイトがどれだけ「信頼され、価値があると認識されているか」を示す指標と言えるのです。

1.1 被リンクの基本的な意味と役割

被リンクとは、インターネット上のウェブサイト同士の「推薦」や「引用」のようなものです。
たとえば、あるウェブサイトの管理者が、別のサイトのコンテンツを「参考になる」「信頼できる」「もっと詳しく知りたい時に役に立つ」と思って、紹介する時にリンクを貼りますよね。
これが、リンクを貼られた側のサイトにとっての「被リンク」となります。

被リンクは、自分のウェブサイトが提供しているコンテンツが、ユーザーや他のウェブサイト運営者にとって価値があると認められている証拠です。
検索エンジンは、この被リンクを判断材料の一つとして、ウェブサイトの品質や信頼性を評価しています。

1.2 発リンクとの違いは?

被リンクと似た言葉で「発リンク」というものがあります。この2つは密接な関係にありますが、意味や役割が異なります。

発リンクとは、自分のウェブサイトから他のウェブサイトへ向けて貼ったリンクのことを言います。
たとえば、自分のサイトでブログ記事を書くときに、参考にした情報源や関連性の高い外部サイトへリンクを貼ると、それが「発リンク」となります。

被リンクと発リンクの違いを表にまとめてみました。

項目被リンク(バックリンク)発リンク(アウトバウンドリンク)
意味他のサイトから自分のサイトに向けて貼られたリンク自分のサイトから他のサイトへ向けて貼ったリンク
目的他のサイトからの推薦や引用など関連情報の紹介や、情報源の明示
SEOへの影響サイトの権威性・信頼性向上に繋がり、SEO効果があるサイトの専門性・網羅性や、ユーザー体験が向上することによる間接的な効果はある

被リンクは「他のサイトから自分のサイトへの評価」、発リンクは「自分のサイトが他のサイトを評価したり、紹介したりする行為」です。
どちらもSEOで大切な役割を持っていますが、特に被リンクは外部サイトからの評価を表す指標として重視されます。

1.3 SEOにおける被リンクの重要性(ページランクの概念)

被リンクが大切だと言われる理由は、Googleがウェブサイトの評価に使っているアルゴリズム「ページランク(PageRank)」と深く関係しています。

ページランクとは、Googleの創設者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが考案した、ウェブページの重要度を測るためのアルゴリズムです。
このアルゴリズムでは、ウェブサイト間に貼られたリンクを「投票」と見なします。つまり、あるウェブサイトAが他のサイトBへ向けてリンクを貼った=サイトAがサイトBに「投票」した、ということになるのです。

この「投票」は、ただ数が多ければ良いというわけではありません。投票元のウェブサイトの「質」や「信頼性」がとても重視されるのです。例えば、信頼性の高い政府機関のサイトや、有名なメディアからのリンクは、普通の個人ブログからのリンクよりもはるかに大きな「投票」として評価されます。これは、ページランクが高いページからのリンクは、より多くの評価をリンク先のページに伝えるという仕組みになっているからです。

このように、自分のサイトに質の高い被リンクを多く集めることで、検索エンジンから「権威性がある、信頼できる情報源だ」と認められやすくなります。その結果、検索結果での掲載順位が上がり、より多くのユーザーにサイトを見つけてもらえる可能性が高まるのです。

ただし、Googleは多くの要素を総合的に評価して検索順位を決定しているので、ページランク単独で検索順位が決まるわけではありません。
またかつてはページランクの数値が公開されていましたが、現在では非公開となっています。

しかしユーザー側から見られなくなっただけで、ページランクは現在もGoogleのアルゴリズムとして存在しています。
実際に、Googleが運営する「Google検索セントラル」にも「Google がサービスを開始した当初から使用されているコア ランキング システムの一つ」と記載されています。

ページランクの数値は見えなくなったものの、被リンクを増やすことは、現在でも効果的なSEO対策のひとつとなっています。

参考:Google検索セントラル

SEO対策では、単に被リンクの数を増やすだけでなく、質の高いウェブサイトから自然な形で獲得することがとても大切です。この「質の高い被リンク」については、次の章で詳しくお話しします。

2. 質の高い被リンクとは?Googleに評価されるポイント

被リンクは前述したように、数だけでなく「質」がとても大切です。
Googleの検索アルゴリズムは、リンクの数だけでなく、そのリンクがどのようなサイトから貼られているのか、どのような文脈で貼られているのかを細かく分析して、ウェブサイトの信頼性や権威性を評価します。

質の高い被リンクは、検索エンジンから高く評価されるため、検索順位の向上やサイト全体の評価向上といった効果が期待できます。
では、Googleが評価する「質の高い被リンク」とは具体的にどのような被リンクなのでしょうか?

2.1 自然なリンク(ナチュラルリンク)

Googleが高く評価するのは、作為的に集めたのではなく、自然に獲得された被リンク、いわゆる「ナチュラルリンク」です。ナチュラルリンクは、ウェブサイトのコンテンツが本当に価値があるもので、他のサイト運営者やユーザーが「この情報は参考になる」と感じて、引用や参照として自然にリンクを貼ってくれた場合に生まれます。

例えば、自社のブログ記事が他の専門サイトから引用元として紹介されたり、業界のニュースサイトでデータが参照されたりするケースが挙げられます。このような自然な被リンクは、ユーザーへ価値のある情報を提供している証拠とみなされて、検索エンジンからの信頼を得ることができます。
逆に、不自然に集められた被リンクは、不正行為としてペナルティを受けてしまうリスクがあるため避けるべきです。

2.2 関連性の高いサイトからのリンク

リンク元サイトとリンク先サイトのコンテンツに関連性があることも、質の高い被リンクのポイントです。Googleは、リンクが貼られている文脈や、リンク元サイトとリンク先サイトのテーマの一致度も判断します。

関連性の高いテーマを持つサイト同士のリンクは、ユーザーの利便性向上にも役立つため、検索エンジンから高く評価されます。
例えば「レシピサイトから食材の販売サイトへのリンク」は、テーマの関連性が高いですし、リンクを貼ることでユーザーが必要とする情報にたどり着きやすくなります。

関連性の高いリンクの例として、他にも次のようなものが挙げられます。

  • 美味しい飲食店を紹介しているページから、その飲食店のホームページへのリンク
  • IT技術ブログから、最新のソフトウェアを解説した記事へのリンク
  • 「現代人のスマホの使い方」がテーマの記事から、スマホの利用時間に関するアンケート結果へのリンク

逆に、関連性の薄いサイトからの被リンクは「価値が低い」と判断されてしまいます。
SEO効果は少ないものの、関連性の薄いサイトからの被リンクも基本的には悪影響はありません。しかし後述する不正行為を行ってしまい、関連性のない被リンクが不自然に付いている場合はペナルティの対象となってしまいます。

2.3 権威性・信頼性の高いサイトからのリンク

リンク元のサイトが高い権威性や信頼性を持っている場合、そのサイトからの被リンクはとても高く評価されます。Googleは、ウェブサイトの品質を評価する際に、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)を重視しています。

権威性・信頼性の高いサイトとして、たとえば公的機関や大学、研究機関、大手企業、有名メディアのサイトなどが挙げられます。これらのサイトは通常、「コンテンツが充実していて正確性も高く、ユーザーに役立つ情報を発信している」と検索エンジンに評価されています。
このようなサイトから被リンクがもらえると、自分のサイトがその分野で信頼されていることを示すことができ、Googleからも高く評価されます。

2.4 アンカーテキストの最適化

アンカーテキストとは、リンクの貼られた、クリック可能なテキストのことをいいます。検索エンジンはリンク先のページの内容を把握するために、このアンカーテキストも判断材料にします。そのため「アンカーテキストの最適化」も、被リンクの質を高めるポイントなのです。

最適なアンカーテキストとは、リンク先のコンテンツ内容を的確に表すキーワードを含んだテキストです。例えば、SEOに関する記事へリンクする際は、「こちら」ではなく、「SEO対策の具体的な方法」などの分かりやすいアンカーテキストにするのが理想的です。
このようなアンカーテキストにすることで、検索エンジンが「リンク先で、SEO対策の具体的な方法について書かれている」と認識しやすくなります。

他人のサイトに貼られたリンクは、こちらでアンカーテキストを決めることはできません。
しかし自社のサイト内で内部リンクを貼る場合や、自社が運営するサテライトサイト(例えば採用サイトや商品サイトなど)からリンクを貼る時は、アンカーテキストにも気を配りましょう。

ただし、キーワードを過度に詰め込みすぎると、スパム行為(キーワードスタッフィング)とみなされるリスクがあります。キーワードを無理やり詰め込まず、自然で分かりやすい表現を心がけることが大切です。
ユーザー目線で見ても、アンカーテキストからリンク先のコンテンツが予測できることで、サイトの使い勝手が向上します。

2.5 dofollowとnofollowの違い

リンクには、検索エンジンがリンク先のページをどのように扱うかを示す属性があります。

特別な属性が付いていない通常のリンクは、「dofollow」と呼ばれています。
dofollowリンクでは、リンク元のサイトの評価がリンク先のサイトに伝達されるため、SEO効果につながります。

一方、「nofollow」という属性が付いたリンクは、検索エンジンに対して「このリンクをたどらないでください」「このリンクを通じてページランクを渡さないでください」という指示を送ります。そのため、nofollow属性のリンクは、直接的なSEO効果はありません

nofollow属性のリンクは、たとえば次のような場面で使われます。

  • SNSからのリンク
  • 検索エンジンのクローラーに、リンク先を辿ってほしくない場合

またnofollow属性だけでなく、sponsored(広告や有料リンク)とugc(ブログのコメント欄などのユーザー生成コンテンツ)という属性もあります。
いずれもnofollow属性と同じくページランクを伝達しないため、SEO効果を得るには、dofollowの被リンクをもらうのが理想的です。
ただし、SNSなどのnofollow属性のリンクでも、そのリンクによってアクセス数が増えたり、ブランドの認知度が高まったりするなどの間接的な効果が得られる場合はあります。

dofollowやnofollowの違いについて、詳しくは下の表にまとめました。

リンクの形式意味SEO効果への影響主な使用例
通常のリンク (dofollow)検索エンジンがリンクをたどり、評価を渡すページランクが伝達され、SEO効果がある通常のコンテンツ内リンク、信頼できる情報源へのリンク
nofollow
(rel="nofollow")
検索エンジンがリンクをたどらず、評価を渡さないページランクの伝達はなく、直接的なSEO効果はないSNS、クローラーにリンク先のページを辿ってほしくない場合など
sponsored
(rel="sponsored")
広告や有料リンクであることを示すnofollowと同様にページランクは伝達されないアフィリエイトリンク、スポンサーコンテンツ、バナー広告
ugc (rel="ugc")ユーザー生成コンテンツであることを示すnofollowと同様にページランクは伝達されないブログのコメント、レビューサイトのユーザー投稿など

3. 被リンクを増やすための効果的な方法

被リンクはSEO効果を高める上で大切ですが、簡単にすぐ集められるわけではありません。
質の高い被リンクを自然に増やす方法を、具体的にご紹介します。

3.1 引用・参照されやすい高品質なコンテンツの作成

被リンク獲得のための最も基本的な方法は、他のサイトの運営者から「引用したい」「参考にしたい」と思われるような、価値の高いコンテンツを制作することです。「検索したユーザーが知りたがっている情報」をしっかりと理解して、専門性や網羅性、独自性を追求したコンテンツを作ることで、自然な被リンク(ナチュラルリンク)がつきやすくなります。

3.1.1 一次情報(独自の調査やデータ)

インターネット上には無数の情報が溢れていますが、その中でも、他にはないオリジナルの情報(一次情報)はとても貴重です。
独自の調査や実験、分析レポートなどは、他のメディアやブログが情報源として引用しやすいため、被リンクが付きやすくなります。

たとえば特定の市場動向に関するデータや、ユーザー行動に関するアンケート結果などを公開することで、競合サイトやニュースサイトからの参照を促すことができます。

3.1.2 専門性・網羅性の高い解説記事

あるテーマについて、専門的な知識をもとに詳しく解説したり、情報を網羅的にまとめたりした記事は、一般ユーザーだけでなく他のウェブサイト運営者にも役立ちます。
例えば「中古車選びの完全ガイド」のように読者の様々な疑問を解消できる記事や、「プログラミングの基本をわかりやすく解説」といった詳しい解説記事などが挙げられます。

このような専門的な知識や意見を提供することで、その分野の権威性を示すことができ、他のサイトからも信頼されて被リンクを得やすくなります。

専門知識にもとづいたコンテンツをサイトに掲載することで、Googleが重視する「E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)」を満たすことにも繋がります。

3.1.3 話題性・共感を呼ぶコンテンツ

SNSでの拡散やメディアでの取り上げられやすさを考えた、話題性や共感を呼ぶコンテンツも被リンク獲得に効果があります。
SNSなどで話題になりやすいコンテンツとして、例えば時事性の高いテーマや、読者が思わず感動したり笑ったりしてしまうような記事、意外性のあるユニークな記事などが挙げられます。
記事が拡散されて多くの人に見てもらうことができれば、他のサイト運営者の目に留まる機会も増え、自然な被リンクに繋がりやすくなります。

またSNSでは、通学・通勤中などの空き時間に手軽に読めるようなコンテンツ形式が好まれます。そのため、たとえば動画やインフォグラフィックを活用するなど、視覚的に分かりやすく、共有しやすい形式にすることも効果的です。

3.1.4 読みやすく分かりやすい構成

どんなに内容が良くても、読みにくいコンテンツは途中で離脱されてしまい、引用される機会も減ってしまいます
そのため、適切な見出しの構造や、箇条書き、表や画像・動画の活用など、視覚的な工夫を取り入れることは大切です。原稿ができたら読み返してみて、言葉づかいが分かりやすいかどうかも確認しましょう。

記事の内容だけでなく「伝わりやすさ」にも気を配ることで、ユーザーの満足度を向上することができ、自然な形で引用や紹介をしてもらいやすくなります。

またモバイル端末からの閲覧を意識したレスポンシブデザインや、ページの表示速度の最適化もSEO対策として欠かせません。

3.2 外部への情報発信と連携

質の高いコンテンツを作成するだけでなく、他のウェブサイトやメディアとの連携を図りながら、積極的に外部に発信することも被リンク獲得には効果的です。

3.2.1 SNSを活用したコンテンツ拡散

XやFacebook、InstagramなどのSNSは、コンテンツの拡散に有効なツールです。
SNS上からのリンクは「nofollow」属性が付いているため、直接的なSEO効果はありません。しかし、SNSを通じてコンテンツが多くのユーザーの目に触れることで、認知度が上がり、結果として他のウェブサイト運営者からの自然な被リンク獲得に繋がる可能性は充分にあります。

またサイト内にSNSのシェアボタンを設置することもおすすめです。読者がより簡単にコンテンツを共有できるようになり、拡散を促進することができます。

3.2.2 プレスリリースによる情報提供

新サービスの発表や、企業活動に関する重要なニュース、独自の調査結果などをプレスリリースとして配信するのは、メディアからの被リンクを獲得する上で効果的です。

ニュースサイトや業界専門メディアは常に、新しくて価値のある情報を探しています。こうした情報をタイムリーに発信することで、これらのメディアからの引用や記事掲載が期待でき、それに伴う被リンクももらえる可能性が高まります。

特に、社会性や公共性の高い情報・トレンドに合った情報は、メディアに取り上げられやすい傾向があります。

3.2.3 業界サイトやメディアへの寄稿・掲載

自社の専門分野に関連する、権威性のある業界メディアやニュースサイトに記事を寄稿したり、インタビューを受けて記事として掲載してもらったりするのも、SEOに有効です。

メディアの読者に対して自社のブランドや専門知識をアピールできるだけでなく、記事ページ内に自社サイトへのリンクを貼ってもらうことで、被リンクも獲得することができます。

権威性・信頼性の高いメディアやニュースサイトからの被リンクで、リンクの設置も執筆者紹介の流れで自然に行うことができますので、Googleから評価されやすい「質の高い被リンク」を得ることができます。

3.2.4 相互リンクやパートナーシップの検討

関連性の高い業界の企業や団体とパートナーシップを組み、相互にリンクを設置することも一つの戦略です。ただし、不自然なリンク構築はペナルティの対象になってしまう可能性があります。ユーザーにとって価値のある、自然な形でリンクを設置することが大切です。

たとえば共同プロジェクトの紹介ページや、業務提携企業の紹介、情報の引用元としての紹介など、お互いに意味のある文脈でリンクを貼るようにしましょう。

3.3 内部リンクの最適化

サイト内のページ同士をつなげる「内部リンク」も、SEOでは重要な要素です。内部リンクの最適化は、直接的に被リンクを獲得する方法ではありませんが、サイト全体の評価を高めることでSEO効果につながる可能性があります。
また、ユーザーが情報を探しやすくなることで、利便性が向上し、間接的に被リンクが増える可能性もあります。

内部リンクを適切に設定することによる効果について、下の表に詳しくまとめました。

項目詳細
クローラーの巡回促進関連性の高いページ同士をリンクで繋ぐことで、検索エンジンのクローラーがサイト内を効率的に巡回できるようになります。そのため、ページを新しく作ったり更新したりした時に、その情報が検索エンジンに早く認識されて、検索結果に反映されやすくなります。
サイト構造の明確化分かりやすい内部リンク構造にすることで、検索エンジンに、サイト全体のテーマや各ページの関連性を伝えることができます。サイトの専門性や網羅性を、検索エンジンに知ってもらいやすくなります。
ユーザー体験の向上ユーザーが関連情報をスムーズに辿れるようになり、サイト内での滞在時間や閲覧ページ数が増加します。利便性が高いサイトになることで、結果的に被リンク獲得の可能性も高まります。
アンカーテキストの最適化内部リンクのアンカーテキスト(リンクの文字列)に、リンク先のコンテンツ内容を示すキーワードを含めることで、検索エンジンにリンク先のテーマを伝えることができます。

特に重要なページは、関連性の高い記事から積極的に内部リンクを貼ることがおすすめです。検索エンジンにそのページの重要性が伝わりやすくなり、SEO効果を高めることができます。

このように、同じドメイン内でも適切にリンクを貼ることで、検索エンジンからの評価向上が期待できます。

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4. やってはいけない!不正な被リンク対策とそのリスク

検索エンジンのランキングを操作しようとする不正な被リンク対策は、Googleのガイドラインに違反する行為です。一時的には検索順位が上がるかもしれませんが、最終的には検索順位の急落や、インデックスからの削除といった重いペナルティを受けるリスクがあります。
このような不正行為はユーザー体験を損ねてしまい、サイトの信頼性も低下させてしまいますので、避けるべきです。

ここでは、具体的にどのような不正行為があるのか、そしてどのようなリスクがあるのかを解説します。

4.1 被リンクの購入・販売

「お金を払ってリンクを貼ってもらう」「お金を受け取ってリンクを貼る」といったことは、Googleが禁止している不正行為の一つです。
検索エンジンのアルゴリズムを欺いて、ランキングを不正に操作しようとする行為とみなされます。

このような行為が発覚すると、Googleからペナルティを受けることがあります。ペナルティを受けると、検索順位が大幅に下落したり、最悪の場合は、サイトが検索結果に表示されなくなったりする可能性があります。
一度ペナルティを受けると、解除には時間や労力が必要となるため、被リンクの売買は絶対に避けるべきです。

4.2 自作自演サイトからの大量リンク

低品質なウェブサイトを量産して、そこからメインサイトへ大量のリンクを貼る行為も、不正な被リンク対策です。

Googleは、このような不自然なリンクのパターンや、関連性の低いサイトからの大量リンクを簡単に検出します。
同じIPアドレスからのリンクや、不自然なアンカーテキストの多用、コンテンツの品質が低いサイトからのリンクなどは、検索エンジンからの評価を著しく低下させてしまいます。

その結果、メインサイトの検索順位が下がるだけでなく、サイト全体の信頼性や権威性が損なわれるリスクがあります。

ただし、「自社サイト同士でリンクを貼り合うこと」自体は不正行為ではありません。たとえば採用サイトや商品サイトなど、ドメインを複数所有している場合、適切にリンクを貼り合うことで被リンク効果が得られます。
しかし、リンクを貼る目的で低品質なサイトを量産して、自作自演で被リンクを増やすことは不正行為になります。

4.3 コメントスパム

ブログのコメント欄や掲示板などに、内容と関係のないリンクを大量に投稿する「コメントスパム」も不正行為です。ユーザーにとって迷惑なだけでなく、Googleのスパムに関するポリシーにも違反するため、サイトの評価を下げる原因となってしまいます。

4.4 不正リンクによるペナルティと解除方法

不正な被リンク対策を行った場合、Googleからペナルティを受ける可能性があります。ペナルティには「手動ペナルティ」「自動ペナルティ」の2種類があり、確認方法・解除方法などの違いがあります。

ペナルティの種類概要確認方法
手動ペナルティGoogleの担当者がサイトを審査し、ガイドライン違反を発見した場合に手動で科されるペナルティ。Google Search Consoleの「手動による対策」レポートで通知されます。
自動ペナルティGoogleのアルゴリズムが自動的にサイトのガイドライン違反を検知し、検索順位下落などの影響を与えるペナルティ。特定の通知はありませんが、検索順位の急落や、アクセス数や閲覧者数の減少で推測できます。

もし不正な被リンク対策を行ってペナルティを受けてしまったら、解除には次のような手順が必要です。

まず不正なリンクを特定し、そのリンクを削除しなければなりません。リンク元のウェブサイト管理者に直接連絡を取って、リンクの削除を依頼します。しかし、すべてのリンクが削除できるとは限りません。連絡が取れない場合や削除に応じてくれない場合は、Googleの「リンクの否認ツール」を使います。

リンクの否認ツールは、Googleに対して「これらのリンクは自分たちが意図しないもので、評価対象から外してほしい」と伝えるためのものです。否認ツールを適切に使用することで、悪質なリンクの影響を防ぐことができます。

手動ペナルティの場合は、不正なリンクの削除または否認が完了した後、Google Search Consoleから「再審査リクエスト」を送る必要があります。Googleが再審査を行って、問題が解決されたと判断されれば、ペナルティは解除されます。

ペナルティの解除方法をご紹介しましたが、解除作業はかなりの時間と手間がかかるため、最初から不正な被リンク対策に手を出さないことがなにより大切です。正しい方法で、質の高い被リンクを増やすようにしましょう。

5. 自分のサイトの被リンクを手軽に確認する方法

5.1 Google Search Console

Googleが提供する無料ツールで、自分のウェブサイトの検索パフォーマンスを把握することができます。 このツールを使うことで、Googleが認識している被リンクの一部を確認することができます。

Google Search Consoleを使うには事前の設定が必要となりますので、設定作業についてはお気軽にお問い合わせください。
設定後の確認手順は、以下の通りです。

  1. Google Search Consoleにログインし、対象のプロパティ(ウェブサイト)を選択します。
  2. 左側のメニューから「リンク」を選択します。
  3. 「外部リンク」セクションに表示される「上位のリンク元サイト」「上位のリンクされているページ」「上位のアンカーテキスト」などの項目を確認します。

Google Search Consoleでは、全ての被リンクが確認できるわけではありません。Googleがクロールして把握できた一部の被リンクだけが反映されています。
しかし、Googleが自分のサイトをどのように評価しているかを知るための、情報源の一つとして活用することができます。

5.2 Moz(モズ)

「Domain Authority(ドメインオーソリティ)」という指標で、ドメインの権威性を評価してくれるツールです。Googleとは無関係の独自の指標ですが、被リンクの量や質を判断する上でも参考にすることができます。
点数に関しては、ある特定の数値を目指すというよりも、ライバルサイトの点数を目標にして被リンク対策などに取り組むと良いかと思います。
「リンクエクスプローラー」機能では、リンクを貼ってくれているドメインの数のほか、アンカーテキストや、最近の被リンクの増減などを確認できます。

具体的な確認手順は以下の通りです。

  1. Mozのサイトにアクセスし、上部メニューから「Free SEO Tools」をクリック。
  2. 「Link Explorer(Link Research)」を選択。
  3. 検索窓に自分のサイトのURLを入れて、右側のボタンをクリック。
  4. このとき、無料アカウントの作成が必要になります。メアドや表示名、業界、会社の規模などを指示に従って入力し、アカウントを作成します。

自分のサイトの被リンク状況を大まかに把握したい場合は、ぜひこれらのツールを使ってみてください。さらに詳細な情報を知りたい場合や、より多機能なツールを使いたい場合は有料ツールがおすすめです。

被リンクの確認は一度行うだけでなく、定期的にチェックすることがおすすめです。不自然なリンクがないか、質の高いリンクが増えているかなどを継続的に確認しましょう。

6. まとめ

被リンクの意味や重要性、質の高い被リンクの条件、獲得方法、そして避けるべき不正な対策までを解説しました。

被リンクは、Googleがサイトの信頼性や権威性を判断するための指標のひとつです。質の高いコンテンツを作り、関連性の高いサイトから自然にリンクを得ていくことが、長い目で見た成功のカギとなります。

不正な被リンク対策はペナルティのリスクを伴うため、決して行わず、正しい方法で被リンクを増やしていきましょう!

ホームページ制作に関するお悩みはありませんか?横浜市金沢区、都筑区の山陽印刷になんでもお気軽にご相談ください!

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